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インフルエンサーが大野に遊びにきたので越前大仏に連れていったら大変なことになった。

どうもこんにちは。

福井県大野市のヘンな宿屋「縁側」の店主、中村です。

今回、大阪からの客人がはるばる大野まで遊びに来てくれまして、、、もう非常にエモい3日間でした。

「そうそう、こういうのをやりたかったのよ!」というような仕上がりになったので、その一部始終をレポしたいと思います。

旅のレポって、普通は旅をした人が書くんだけど、ホスト側の視点で書くのもたまにはいいよね。ということではじまりまじまり。

大野にやってきたインフルエンサー

左:なっちゃん、 右:やおき君

今回のゲストは、やおき君なっちゃん。お二人とも運営しているメディアのフォロワーとかpvがウン十万pvという桁違いの皆様。

それぞれ、自分たちの事業がまずスゴイ。くせ毛に特化したメディアを作ったり、美容室とコラボしてWAXを作ったり、消えるタトゥー(ジャグアアート)の会社を経営したり、TEDに登壇してたりとなんかもういろいろスゴイ人たち。

選んでいただいてうれしい限りでございます。

もともとやおき君とは大阪時代からのお友達で、何度か一緒に海外旅行に行ったことがある仲だったのですが、SNSでたまたま見かけた彼のツイートに何気ない気持ちでリプを送ったのがきっかけでした。

このふとしたやり取りから本当に来ることになった。

カジュアルに誘っておきながらなんですが、、、

え、ほんとにくるの?

ここ、大野だよ!

もっとさ、、、他にあるじゃん!沖縄とか、宮崎とか、金沢とか!!!?

大野だよ!!!?

という気持ちが半分と、残り半分は狙って発信してたりもしたので、してやってたりな感じもするのですが、いざ遠方からはるばる本当に行動を起こしてくれる人を目の当たりにすると、うれしい想いや尊敬のまなざしが溢れてきます。

先方も幣宅をチェックしてくれていたようで、「どうせ都会を離れて旅にでるなら・・・面白い人がいるところへ」的なノリでお越しいただけたそうです。感謝

大量の駄菓子を持参して登場

当日は朝から出迎える支度をつつがなくこなしながら夕方。

彼らは本当にやってきました。 手に持っていたのは大量の駄菓子。

お裾分け精神で集まった駄菓子たち

着くなりあの懐かしいバルーンふくらまし大会が始まりました。

こっちはこっちで活けてあるお花が~とか、絵が~とか、書が~・・・とかでびっくりしてくれるかな?なぁんて思っていたところに見事なカウンターが飛んできた感じです。

そのあとは簡単に自己紹介を済ませながら家の案内をしたり雑談したり。

夕暮れからは七軒通りを散策しつつ、イケテル建築事務所さんのオフィスを訪問したり、

突然の訪問にも関わらず快く応対してくださりありがとうございました。

おいしい湧き水に舌鼓を打ったり、

梅田の水道水との違いに非常に感動しておられました。

初日の夕食は、先の建築事務所のお兄さんに「ここいいんじゃない?」と教えてもらった、おおみの鶏肉を大変おいしくみんなで食べました。

むちゃくちゃうまくて安い!せせりが最高。

焼肉をつつくのって、なんだか不思議と親睦が深まりますよね。

話せば話すほど、なっちゃんとやおき君はなんだかいい感じのカップル。本能型のなっちゃんと、知能型のやおきくんは名コンビの予感がします。

なっちゃんの財布から出てきた金の札

お二人の趣味趣向を確認しながら、明日の予定を伺うと、「何も決めていない」とのこと。

「彼らは相当に尖っているからどこへいざなうかな・・・?」という難題をいただき、初日が終了。

2日目 怖いもの見たさで越前大仏に突撃

朝、ふと「彼らを越前大仏に導きなさい・・・」そんなお告げとともに起床。

朝ごはんを食べてうだうだ支度しながら現地へ向かいます。

出がけに絵を書き足してもらった。

バカでかい、越前大仏

越前大仏というのはこのあたりでも有名な珍スポット。

この日が来るまで、自分で見たことが無かったのですが、なぜか毎回、皆、必ず半笑いを浮かべながらその面白さを伝えてくれる。そんな場所です。

なんでも一代で財を築いた大阪のタクシー会社のオーナーが私財を投じて晩年に作った施設なんだとか。

ぱっと見は普通の寺。

この辺までは普通の旅だった・・・

通りに出ると、明らかに空気が変わります。シンガポールのアジア街のような雰囲気。

みんなに見られると緊張するアレと似た感覚。

チケットを買います。

チケト

でかい。

でかすぎて遠近感が狂う

大きさをことさらに主張してきます。

比較相手にマウンティングするスタイル

でかい。

ほんとにでかい。再掲

厳かな念仏が聞こえるので誰かがいるのかな?と思ったら、どこかのスピーカーからリピート再生されているようでした。

壁もでかい。というより、壁面には1体1体仏像が設置されています。

くぼみに1つずつ置いた作業員の心境に思いをはせると、胸が熱くなる。

謎の展示物。ちょっとのことで揺れます。乗せているだけみたいです。

*揺らすなキケン
写真中央がやおき君。大きさがおわかりいただけただろうか。

中はひんやりとして風が通り抜けて結構涼しくきもちいいので、おみくじを引いて今後の運勢を皆で占いました。

念仏が終わると、スピーカーからは拍手が流れてきました。

圧倒的解放感。五重塔

意外と居心地が良くてのんびりした後、五重塔へ向かいます。

道中の通路は、うちで使っているブックエンドみたいな装飾が凝らされています。

家の小屋を掃除したら出てきた同様の木彫り

通路の仏像の背中側の首には、番号が振られていました。これだけの数があると管理も相当大変なんだと思います。

厳密な個数管理がされた大仏たち

五重の塔の入り口に付くと、案内看板でもことさらに大きさを主張していました。

写真を撮り忘れてしまったのですが、つっこみ役のやおき君は「なんでここで2番目の人の話を出すねん。そのくだりいらんやろwww」ととても嬉しそうでした。

五重の塔なのですが、エレベーターの終着地は4階。そこは、非常に見晴らしの良い場所でした。

視界が抜けて非常に気持ちが良い。

「あ、今日お母さんの誕生日だった」と突然大事なことを思い出したなっちゃんは、五重の塔の上空でお母さんに誕生日おめでとうメッセージを撮影していました。

ここで母にメッセ動画を送るなっちゃん。

さすがは本能型。一見支離滅裂なように見えて、ありえないところで笑いを取りに行くそのスタイルが全く予測ができません。

知略型のやおき君と名コンビな理由にも納得です。

重量物を落としてひしゃげたと思われる手すり

スケールの大きな視界・視座を僕たちに提供しながらも、舞台裏がちらちら見える細やかな配慮が本当に素晴らしいです。

どこに行ってもツッコミどころが満載なので、3人とも大喜びでした。

「普通は永平寺にお連れするんですが、なんかこのメンバーだったら越前大仏の方が相性いいかな。と思って」という読みは見事に当たりました。

コンテンツに飢えているインフルエンサーにここに来てもらったら普通にバズりそうです。

帰るぎりぎりまで行き届いた配慮

このあたりでおなかが空いてきたので、「日本庭園こちら」と案内板がある道を下りながら帰路につきました。

行った先は行き止まりで、余った大仏が肩を寄せ合うように鎮座していました。

行き場を失った大仏達

結局、日本庭園はどこにあるか分かりませんでした。

本当に腹がよじれるぐらい素晴らしいスポットで、ツッコミ役とゲラ役がいたらとても面白いスポットだということが分かりました。

帰り際は門前町というこれまた胸にぐっとくる場所を散策して岐路へ。

映画「座頭市」でタップダンサーを務めた方がダンススタジオをこちらにオープンされていたり、ねじアートのお店があったりと、、、いや、それぐらいしかなかったりと、破壊と再生の最中にある、エモいスポットでした。

ほんとに、景観は素晴らしい。あとはソフト

  • 混沌と秩序
  • 破壊と再生
  • 古きものを近代技術で作る

複雑な要素がぐちゃぐちゃに混ざり合うカオスなスポットでした。

終始僕たちを喜ばせてくれた越前大仏。「今はこうして笑っているけど、もしかしたら大昔の寺を作った時もこんなイメージだったのかも?」 と、そんなことを思いました。なのであと500年ぐらいたったら評価されるような気がします。

グルメと自然を堪能

3人が3人とも、「今回の旅のMVPは越前大仏」ということだったので、予定以上の紙面を割いてしまいましたが、そのあとは大野に戻りふらりと立ち寄った大野の大衆食堂

語彙力

お蕎麦と醤油カツ丼、九頭竜まいたけの天ぷらを食べましたが、めちゃくちゃおいしかったです。

やおき君はそばをお替りしていました。

2杯目にがっつくやおき君を冷ややかな目で見るなっちゃん

中島公園がエモい

木陰で昼寝をするカップル

食後は、口を開けて寝るなっちゃんを尻目に、やおき君と私の2人で「この場所の魅力を一言で形容すると?」をお題に語彙をひねり出しながら、中島公園へ。

裸足で寝転んだり川に入ったりと、みなさん中島公園をいたく気に入ってくれました。

小競り合いをするカップル

大野来ちゃいましたマガジン(2019.6創刊)の表紙を飾れる良い感じのショット

「もう帰りたくない。私は山に帰りたい。」野生児のなっちゃんはそんなことを言ったとか言わないとか。

その後は家で少し昼寝をし、星空を見ながら温泉につかりに。

男風呂ではやおき君と僕とで、「この豊かさををどんな言葉で形容するのがいいのだろう?」とひたすら語彙をひねり出す一方、女風呂ではタオルを忘れたなっちゃんがドライヤーで全身を乾かすなどの珍事件も発生。

本当に笑いが止まりません。

居酒屋で、突然始まるインスタライブ

その日のしめは近所の居酒屋へ。

道中、なんだかやたらにやおき君のツイートが知らない人に多数リツイートされてて狼狽する様が非常に面白く、「あぁ、この二人が大野に来てくれてよかった」心からそう思いました。

さて居酒屋さん。お刺身や揚げなど地のものはもちろんおいしかったのですが、キュウリの浅漬けにかかっていたゴマ油と、チヂミ、それと地酒がめちゃめちゃおいしかったです。

そしてなっちゃんは突然インスタライブを始めました。

ライブ中、なっちゃんのお店にぽんぽんと予約が入ったり、視聴者とコミュニケーションを取って親近感をアップさせる仕組みがすごい。

喋っている内容は、、、なんというかもう、本当に、、、適当 もちチーズを食べながら近況報告(福井の旅のレポとか)をしているだけなんですが、見る側からするとその場で一緒に喋っている感覚に非常に近いんだそうです。ブログをメインで発信している身からすると、目から鱗で本当に勉強になりました。

面白いのでやおき君や僕もライブに登場させてもらって、ふたりのなれそめとか恋バナでいじって大変盛りあがりました。

最終日はご予定アリとのことで午前中のうちにお見送り。

幣宅縁側にて。タイマーのタイミングが分からず真顔の男2人

非常に笑いの絶えない3日間でした。

まとめ

自分がこれまでたくさんの場所を旅する中で感じてきた、「現地の人と仲良くなって、その人の激推しキュレーションを体験したい!!!」そんな旅の楽しみ方をしたい。

・・・そんな想いを込めてフルアテンドさせていただきました。

この度は遠方はるばるお越しいただきありがとうございました。ほんとナイスカップル。

あれこれいざこざになってこの記事がお蔵入りにならないことを願う

3人が3人とも独自の世界観やスタイルを突き進む中、寛容な精神でリスペクトしあい、その街にうまく溶け込む。

2日目の夕方ぐらいから「君たち二人、なんだかお客さんって感じがしないね。街にいる友達みたい」そんな気が本当にしちゃったんですよね。

私の方も、お二人からインスタの使い方や、動画やブログのエッジのとがらせ方について客観的なアドバイスをいただいたり、壁に絵を描いてもらったりして、素敵なコラボをさせていただけました。

季節のお花と、やおき君

尖った人が普通に遊んでいるだけで化学変化が起こる場所、それが大野。それが縁側。

「そうそう。こういうのがやりたかったんだよ。」と改めて感じる3日間でした!

お越しいただいた方々

とっても尖った活動をされている面白いお二方です。是非フォローしてみてください!

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